前回の「ノスタルジア」つながりなのだろうか。
2010年秋に帰省した際に歩いた京都の商店街の写真を見つけた。
京都御所に近く、主要路の交差点にも近いアーケードだ。
でもいわゆる観光スポットは周囲には無い、地元の人たちが利用する。
だから何の変哲もない、と言っても良いだろう。
個人的には懐かしい場所で、写真の右手にある本屋も思い出深い。
小・中学時代はよく一人で本を買っていた。
商店街と交差するいくつかの路地の一つには餃子の王将が今でもある。
名前は忘れてしまったが、ジャズ喫茶もあった。
東京へ移っても夏休みには母の実家に帰省していた。
そのジャズ喫茶には毎日のように足を運んだ。
威勢の良い八百屋や京漬物屋やおばんざい屋の声を聞きながら進む。
路地に入ってジャズ屋の看板が見えると頭の中は既にコルトーレーンだった。
子供の頃、この商店街は「いつも混んでる」という印象だった。
今はほぼシャッター街とも言える状況のようだ。
京都が常に人の波に埋もれるようになって交通量も多くなって久しい。
上記の主要路の交差点は人が多いのに、この通りだけ閑散としている。
庶民的な商店が多かったというだけなのに。
今日もソーシャル・ディスタンシング|社会的距離を置いて。
生きよう。
Sony DSC-TX9