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SFベイエリア不動産売買騒動記(その3)

そもそもなぜサンノゼの家を売ろうと考えたのか。それは2006年に半年、2008年から1年半ほど住んだ事があるサンタクルーズという町に移ろうと考えたからです。

売った家はサンノゼ市内のウィロー・グレンというご近所さんにありました。比較的前から落ち着いた住宅地として人気がある地域です。ウィロー・グレンの住人は祝日の飾りやライトアップが大好きらしく、10月末のハロウィーン、11月末のサンクスギビング、そしてクリスマスと地域をあげて飾りをコーディネートするので秋以降は楽しい雰囲気に包まれます。しかし、シリコンバレーの喧騒や不動産の高騰はその地域をも飲み込んでしまいました。

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ウィロー・グレン 2015-12-27 | SONY Aloha7S | f/11 | 6sec. | ISO 100

サンタクルーズは地理的には日本の鎌倉・湘南エリアのような町で、前は太平洋、背後には樹齢3千年にもなろうかという大木がそそり立つ山があります。カリフォルニア大学サンタクルーズ校があるため学生が多く、サーフィンをはじめマリンスポーツが盛んで、ヒッピー・オルタナティブ文化が定着しており、住む人たちも個性的な感じがする… そんな町です。

とても気に入っている町で、昨年2月初旬に「サンタクルーズ 」と題したエントリーをアップした事もあります。

 

soundtraveller.hatenablog.com

90年代初めから長年住み慣れたシリコンバレーはいつしか住宅難、物価・生活費の高騰、渋滞などのお陰で大変住み難くなってしまいました。退職やリタイア生活を考えるような年齢となってしまった今、今後の生活を鑑みて自由でユニークな雰囲気が漂い、自然に恵まれ、水と空気がとても新鮮なサンタクルーズへ移ろうと考えたのです。

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ウィロー・グレン 2015-12-27 | SONY Aloha7S | f/22 | 30sec. | ISO 100

サンノゼの家を売った後、サンタクルーズでの家探しが始まりました。しかし、売るのは簡単でも買う側に回ると非常に苦しい状況に追い込まれました。古い一戸建てでも100万ドル前後する不動産市場である事は山を一つ越えたサンタクルーズでも同じでした。1ヶ月以上もの間、不動産エージェントと30軒以上もの物件を見て回りましたが、退職までの数年間とその後のリタイア生活が出来るような手頃な物件は見つからずじまいでした。

結局、貸家を探して古いけれど居心地が良くて便利そうな家が見つかり、ようやくその家に入居したのが5月中旬でした。日本風に言えば3LDK、フルバスルームが2、ハーフバスルーム1、車2台用のガレージが付いた家で、サンタクルーズダウンタウンやフリーウェイへのアクセスも便利。家賃は月3600ドル。日本では高級マンションレベルの家賃なのでしょうか。こちらではただの古い家です。

引っ越して以来、シリコンバレーに比べると静かでゆったりしたサンタクルーズでの生活を楽しんでいます。近いうちに街の様子をご紹介しましょう。

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