小さな写真部屋

写真・カメラとのお付き合い

エヴァ

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2005年11月、東京、恵比寿。

13ヶ月の世界一周バックパッキングの旅を終えて。

夏は米国西海岸の音楽フェスに行きまくって。

からしばらく日本で滞在していた。

 

エヴァのパチンコがどんなものか、それだけを知りたくて。

JR恵比寿駅前のパチンコ屋に入った。

普段は全く関心もないパチンコ店内、右も左も分からない。

目の前で何やらいろいろ起こり始めてちょっと興奮した。

 

ふと横を見ると数席を隔ててじっと頭を伏せて目を閉じている人がいた。

20代後半から30代半ばの男性だった。

体格も良い、おそらく長身、しかもなかなかイケメンで。

ビジネスカジュアルをシュッと纏っているカッコいいお兄さん。

 

当時のエヴァのパチンコは大当たりするとあのテーマソングが流れる。

その男性の台も大当たり中、「ざーんこーくなてんしのよーに…」状態。

彼の右手はそれでもダイアルを回し打ち続けている。

 

しかし彼は大当たりに興奮するでもなく。

おそらく無意識に打ち続けている玉の行方を追いかけるわけでもなく。

ただただ頭を垂れ目を閉じて祈るような横顔を見せていた。

 

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あの男性はテーマソングを全身で聴いていた。

多分、瞑想か法悦かトランス状態だったのだろう。

あの容姿ならさぞやモテるだろうに。

なのにエヴァのパチンコ台の前でスピリチュアル。

 

エヴァについては人によって感じ方も理解も異なる。

あんな感じ方、接し方もあるんだ、と改めて思った。

 

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そのエヴァ「シン」で完結したようだ。

もちろん日本へ行けないから上映中のそれも観には行けない。

ボックスセットが出るまでは我慢、我慢。

 

【このエントリーの写真は文章の内容とは一切関係ありません。】

 

 

今日もソーシャル・ディスタンシング|社会的距離を置いて。

生きよう。

 

2015年2月 サンフランシスコ、ヘイト・アッシュベリー地区

Sony RX100M3

 

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